紫藤廬

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お茶をいただけるお部屋の一つ、紫緣廳は、日本統治時代の軍人宿舎の様子を最も留めているお部屋

有名な茶館である紫藤廬として知られる建物は、日本統治時代の1920年代に軍人の宿舎として建てられました。その後、1949年に台湾に渡った大陸出身者である周徳偉氏が住まいとして一家と暮らしました。

お茶をいただけるお部屋の一つ、紫緣廳は、日本統治時代の軍人宿舎の様子を最も留めているお部屋

お茶をいただけるお部屋の一つ、紫緣廳は、日本統治時代の軍人宿舎の様子を最も留めているお部屋

周徳偉氏は台湾大学などで教鞭をとり、台湾大学にほど近いこの邸宅には、文化人や学生などが集うようになりました。1981年に周徳偉氏の子息の周渝氏が、その邸宅を茶館としてオープンし、以前からの前衛的なサロンの役割を引継ぎ、多くの人が集う場所になりました。また、現在に続く茶藝館ブームの代表的な茶館として、今でも多くの文化的行事を開催しています。そんな歴史のある建物は、1997年に台北市により古跡に指定されています。
初夏になると、庭の藤棚で藤が咲き乱れることが店名の由来です。庭には他にも季節の花々や、錦鯉が泳ぐ池もあり、お庭でもリラックスした気分でお茶がいただけます。
屋内でお茶をいただきたい方は、混雑状況によるかもしれませんが、テーブル席と畳席のいずれかを選べます。人数や用途によってもお部屋が異なります。椅子席では藤製の家具を使うなど、ここでも藤が空間を演出しています。日本の統治時代に思いを馳せさせる畳の部屋もいくつかあります。その内の一つの紫緣廳では、窓枠の緑色と畳の対比がアクセントになっていて、畳の部屋なのに台湾っぽい異国情緒も感じさせます。台湾で日本統治時代の建物や空間に出会う度に、日本との歴史的繋がりを感じます。文化人のサロンさながらの絵画や書、古美術品などが店内あちらこちらに展示されていて、文化人の気分。
お茶はといえば、台湾のお茶の名産地から厳選した数種類から選べ、メニューには日本語もあります。お茶の淹れ方は茶葉毎に数通りあり、わからないお客さんは依頼すればスタッフが一煎目を淹れてくれます。お茶を美味しく飲むために細部までこだわるあたりは、日本の茶道に通じるところがあります。

上品な茶藝道具一式

上品な茶藝道具一式

パイナップルケーキやドライフルーツなど台湾のおやつの定番を含め、お茶請けが20種類近く用意されています。また、ランチとディナーの時間帯にはお食事のセットメニューもあり、充実したお料理がいただけます。上質なお茶とお食事、芸術的雰囲気を是非堪能してみてください。

お馴染みパイナップルケーキなどお茶請けの種類も豊富

お馴染みパイナップルケーキなどお茶請けの種類も豊富

住所:台灣台北市新生南路三段16巷1號
電話:02-23637375|02-23639459
茶館営業時間:10:00-23:00
定休日:無休
食事:
ランチ 11:30~14:00
ディナー17:30~20:00


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