台湾旅行関係の本にはよく旅で使える簡単な中国語が載っています。
そこには大抵中国語と一緒にカタカナの読みが載っています。
例えばこんな感じです。
“地鐵站在哪裡?”(ディーティエジャンザイナァリ)
“地下鉄の駅はどこですか?”
ある人は実際に台湾へ行ったとき中国語で話してみたいと思い、このようなカタカナを読んで台湾人に話しかけるかもしれません。
果たしてこのカタカナ読み中国語で台湾人に話が通じるのでしょうか。
残念ながらこれはほとんど伝わらないといっていいでしょう。
なぜなら中国語と日本語には発音方法に大きな違いがあるからです。
母音の数、RとLの違い、舌をそらせながらの発音、などといった日本語との違いのためカタカナでは正確に再現することができません。
なによりも最大の違いは中国語は声調言語であることです。
声調とは高低アクセントのことで、中国語の場合4種類のアクセントがあることから四声(しせい)と言います。
発音が同じでも四声が違うと意味が変わります。
たとえば、いわゆる”マ”という発音も四声が違うと、”媽”=お母さん、”麻”=しびれる、”馬”=馬、”罵”=ののしる、というようにまったく意味が変わってしまうのです。
ですからこれを”マ”というカタカナひとつで表すこと自体無理があるのです。
ですからカタカナはあくまで雰囲気をつかむ程度でとどめておくのが良いでしょう。
しかしながら海外旅行で現地の人とコミュニケーションをとるのは旅の醍醐味のひとつです。
台湾は旅行程度であれば筆談や簡単な英語(中学英語レベル)を使いコミュニケーションを取ることが比較的容易です。
また、どうしても中国語でコミュニケーションをとりたい!と思う方は本格的に中国語を学習することをおすすめします。
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