国立台湾歴史博物館

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国立台湾歴史博物館

国立台湾歴史博物館は、1992年の着想以来、実に20年近くの年月をかけ、ようやく2011年10月末に台南に開館しました。正面に太陽光パネルを設置したガラス張りのとてもモダンな外観の建物です。

統治者が度々変わり複雑な歴史を辿った台湾では、市民が共通の歴史認識を持ち、アイデンティティを確立することは大変重要なことです。そのため、展示教育棟は漢民族の合院式赤レンガ建築、行政収蔵棟は先住民の高床式建築や石板建築などの要素を採り入れ、様々な歴史的要素を統合しようとする姿勢が見えます。時にはユーモアを交えて楽しく学べる場として、この博物館は人気を博しています。

国立台湾歴史博物館

国立台湾歴史博物館

常設展
総面積1,324坪もあるという常設展「この土地、この民-台湾の物語」では、博物館の目的が実践されています。映像や実物大模型、オブジェ、実際に使われた品々などを効果的に展示し、「多元的な解釈を持った歴史観を採用し、歴史の時間軸に沿って、異なる統治政権を超えた台湾の文化及び生活を表現」(当館ウェブサイトより引用)を分かりやすく展示しています。日本人にとっては、統治時代に関する展示もあり場が悪い思いを禁じ得ませんが、どちらかというと歴史的事実を客観的に展示している印象を受けます。台湾人の視点で、日本統治時代を考える良い機会です。

常設展

常設展

常設展で台湾各地の風俗などを展示する模型は実物大で圧巻

常設展で台湾各地の風俗などを展示する模型は実物大で圧巻

歴史公園
国立台湾歴史博物館は、広さ20ヘクタールの歴史公園の敷地内にあります。歴史公園では、自然の中を散策しながら歴史を学べる趣向になっており、博物館のほかに忘憂湖と有情湖の二つの調整池、環境解説センター、敷地が一望できる希望が丘、子供向け施設である遊びの万華鏡などが併設されています。
常設展の他に当博物館では、特別展、台湾の自然や先住民族の暮らし、農村の風景を学べる子供向けのキッズホール、風土などを映像で学べる円形ホールなども併設しています。

アクセス
台湾高鐵台南駅 台湾鉄道沙崙線に乗り換えて永康駅へ→20号バスに乗り約50分
台湾鉄道台南駅 8号バスで西門路、公園路、安和路、長和路経由 約60分
その他

開館時間
火曜日~日曜日 9:00~17:00(入館は16:30まで)。
休館日:毎週月曜日(ただし国定休日は開館、翌日休館)、旧正月大晦日と元旦、災害時など博物館が特別に定めた休日。

入場料金
一般:80台湾ドル
小人(6歳~12歳)、学生: 40台湾ドル
家族(6歳以上15歳未満の子ども1名を含む、大人2名まで。家族4人以内で一緒に入館):160台湾ドル


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